2009年03月10日

能『花筐』!

本日の能鑑賞『花筐』!

花かたみ.jpg
*帝のお文を拝見して・・・愕然!!

花筐とは花籠のこと。
竹で編んだ籠で腕に懸ける取っ手が付いている。

継体天皇は第26代。名を男大迹邊(おおあとべ)という。
皇子は越前を起って都に上り帝位についた。
越の国に残してきた寵妃”照日の前”との物語だ。

皇子は上洛の際、里の下がっていた照日の前と別れを惜しむことなく、文と形見の”花筐”を遣わして上洛。

照日の前は泣く泣く納得したものの帝恋しさに発狂!
侍女を連れてさまようように都へ・・・。

帝位についた皇子はある日”紅葉の宴”を催す。
その宴に狂女が現れる。

その狂女こそが・・・照日の前、その人!

とまぁ、こんなところ!

其御形を甘泉殿の壁に写し我も画図に立ちそいて
明け暮れ嘆き給ふけり・・・


お〜〜〜〜!!
九成宮に出てくるなぁ〜〜!
”漢の甘泉も尚うる能はざるなり・・・”と。

九成宮は漢の甘泉宮よりも一層優れていると!!

昔々に当会の研修で行きました!
懐かしく思い出しました!

漢の武帝の陵墓は咸陽市渭水の北。
西北隅に愛妃”李夫人”の墓(英稜)があったなぁ!

霍去病の陵墓も行ったな!亭から眺めた茂稜の眺めは絶景!

その漢の武帝の寵妃”李夫人”の例えをひいて
切々と嘆く照日の前!

帝は形見の”花筐”を観て昔を思い出し
照日の前を伴って玉穂の都へ急いで帰る・・めでたし!

     *

照日の前が狂女の形そのままに小枝を手にふらふらと
都への道を南の方角(都の方)へ飛ぶ雁に教えて!と
訴えかけるところは、誠に哀れ!で涙を誘う!

恋しい相手と別れてさまよう女の情念を描き切り
その舞姿には哀切の情が遺憾なく盛り込まれていた。

しかし、最後は恋しい帝と又一緒になれて良かった!

能では亡霊ばっかり出てきて
哀しみや恨みからの解脱を願う物語が多い。

この『花筐』はなんだか一方的に
権力に捨てられてしまう理不尽さを感じはしたが・・
加えて恋情から狂うやるせなさ!

う〜〜〜〜ん!納得いかん!
しかし最後はまた拾われる・・・
良かった!良かった!でおしまい!

後味が良い!!
今日はこれにて一件落着!わーい(嬉しい顔)手(チョキ)
posted by 沙炎 at 00:17| Comment(0) |
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